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【第8章 三つ巴 2話 宮川佐恵子・持て余す膂力|門谷道弘・理想の年下の女上司】

【~~最近の日課・早朝トレーニング~~】


シンと静まった道場のほぼ中央に、黒帯に白の胴着姿の女が一字構に近い姿勢で静止している。
静止している時間を問われれば30秒ぐらいだったのかもしれない。しかし、いつまで動かずにいるのかと思えるほどの時間が流れたように見える。

女の形の良い顎から黒髪に汗が伝い、濡れたその先端から零れ、床に落ちた瞬間、女の纏っていた殺気が膨張する。

「フッ!」

気合の籠った短い呼吸を吐き出し、凄まじい速度で女が動く。

素早く流麗で無駄のない足運びは足音がなく、しかし胴着が肌に当たる音を響かせながら、空気を切裂く物騒な風切り音が道場内に響く。

腰近くまで届く直線的な黒髪を躍らせながら、およそ1秒という刹那に、突き4回、蹴り4回、肘と膝をも織り交ぜた攻防一体の演舞、否、女は仮想の難敵を相手に戦っているのだ。

女は猛禽類が獲物を狙い定めたような目をすると、身を低くして懐に滑り込み、だん!と床を鳴らし踏み込むと、難敵の水月に左頂肘を打ち込む。

難敵は身体をくの字に折り曲げ、後方へ2歩蹈鞴を踏んだ。ついに大きな隙が生まれたのだ。そのまま躍歩し、左裏拳でのけ反らせるのかと思ったが、女は踏み込んだ左足を軸にして体を高速で翻した。

屈折させていた左足を伸ばしながら、折りたたんだ右脚を相手の喉目掛けて呻らせる。

遠心力、左足の伸膝運動、さらに折りたたみ引き絞っていた股下75㎝の右足を全速力で開放する。

凶悪な後回し上段足刀蹴をほぼ垂直に放ち、右足の側部を目標の喉に食い込ませたまま静止する。

5秒ほど蹴り上げた姿勢のままでいたが、女はゆっくりと自分の頭よりも高く上げた脚を、膝から折り曲げ、そしてつま先を床に戻した。

「ふぅ・・・」

女は汗で濡れた前髪を煩わしそうにかき上げ、小さくため息をついた。思い通りのイメージで動けなかったのか、はたまた現在直面している状況に、今日もまた向き合わなければならない憂鬱さのせいなのか、勝ったというのに女は苛立っているように見えた。

【門谷道弘~~出世街道~~】

時間的にそろそろだ思い、あらかじめ用意しておいた、新品の国内産高級タオルを用意する。

予想通り、道場の出口には黒髪を汗でしっとりさせた女性が姿を見せた。此方に歩いてきた彼女に、タオルを受け取りやすい高さで丁寧に差し出す。

彼女は差し出されたタオルを歩みも止めず掴み、顔の汗をひとしきり拭う。そしてそのままタオルを顔が隠れるよう頭にかけ、歩きながら帯を解き、胴着の上着を脱ぎつつ、今日最初のオーダーを言った。

「30分したら行くわ、車を用意しておいて」

彼女はそういうと、そのまま私の脇を抜け、道場に据え付けられているシャワールームに向かっていった。

一瞬ではあるが、帯を緩め、胴着の上着をはだけた彼女の、汗で肌に張り付いた黒のノースリーブと女性的なデコルテラインが見えた。

胸の主張は控えめで、せいぜいAといったところだろうか。それに、今日はブラをしてないようだった。張り付いた黒いノースリーブからは僅かに突起が確認できてしまい、一瞬とはいえ、会社では隙のない彼女の油断を捉えた気がして一気にテンションが上がる。胸は小さいが、汗で艶めかしく光る首や胸元、特に溝の深い華奢に見える鎖骨は、健全な男心を擽るには、十分な魅力があった。

彼女が私の直接の上司になって4年になる。最初は6つも年下の女の部下になることには、大いに不満があったが、今では、むしろ彼女のところに配属されてよかったと思うようになっていた。

なぜなら、彼女付きになったことで給料は大幅に上がり、配属された関西支社の業績も右肩上がりである。彼女は我儘、傲慢であり敵には容赦しないが、部下が一定以上の能力で忠実な場合に限り優しかった。

少し早めに家をでて、貸与されている社用車で支社長を道場まで迎えに行くだけで、給与とは別に手当がつく。それに、スーツ姿だけでなく、支社長の汗まみれの胴着姿を見れるようになった。今日に至ってはタンクトップ越しではあるが、ノーブラを確認してしまった。

いろいろと苦労させられる時もあるが、それはどんな上司を持っても何か不満はあるはずだし、それより今の年収や職位を考えると、同年代の者たちより、格段に良く、彼女の周りから脱落した多くのライバルに対して優越感すら感じる。

このまま行けば俺も、いずれは役員にすらたどり着けるはずだ。現に関西支店の多くの業務は、すでに俺無しでは機能しない。彼女も俺のことを、随分頼っているようにも感じる。

・・・相性がいいのかもしれないな。もしかして、まさかの逆玉の展開もありうるのか?などと邪な考えが脳裏にチラつく。

しかし、余計なことを考えて失態があってはいけない。彼女はほんの些細な違和感でも見透かすようなところがある。いわゆる勘が鋭いタイプだ。ぶんぶんと邪念を振り払うように首を振り、彼女の後ろ姿を見送った。

社用車である白の国産高級車まで戻ると、エンジンをかけ車を彼女がいつも現れる扉の近くに着ける。彼女はかなりの寒がりなので、エアコンの温度を高くすることも忘れない。

彼女こと宮川佐恵子は、宮川コーポレーション会長の娘であり、現社長の姪である。宮川コーポレーションは東日本、主に関東と中部地方でインフラ整備や通運事業の大きなシェアを持っており、近年さらに関西地方にまで進出してきた複合企業体である。
本社から教育係という名目の取締役が2名付いてはいるが、関西地域の対外的な責任者は宮川佐恵子であった。

当初は、一族経営の娘など我儘なだけでどうしようもないと思い込み、苦労と辛酸を味わう割に、成果は上がらず出世の道は閉ざされたのかと嘆いたものだった。
しかし、宮川支社長は俺の予想を良い方向で裏切り続け、関西支店での彼女が行う事業は概ね順調である。

宮川支社長は何でも卒なくこなすが、特に交渉術に長けていて、アライアンス企業や下請業者に対し、厳しい要求を突きつけ、絶対に無理だと断られそうな契約内容であっても、彼女が交渉すると成約させてしまうのだ。

結果、破格の好条件で電話、インターネット、テレビ、ガス、電気、運輸などのインフラ整備、運搬業事業の荷役等の取次店の権利を多数獲得し、莫大なロイヤリティ収入を生みつつ、着実にこの地域を宮川グループの傘下に収めつつあった。

若いのに大したお嬢様だと感心する。
ただ、最近少し気がかりなのは、インフラ取次の事業で得た、膨大な個人情報をもとに、関西支店も不動産事業に乗り出したのだ。

それ自体は問題なく、むしろ宮川コーポレーションの常套手段だと言える。手順は計画通りで問題ないのだが、現在関西支店の不動産事業は芳しくない、関西支店唯一の赤字部署だ。

このままでは俺の順調なビジネスマンライフを失速させる恐れがある。ここ数日、ただでさえ機嫌が悪そうに見られがちな宮川支社長の機嫌が、本当に悪いのもそのせいだろう。

出社してからの、支社長と俺のスケジュールを端末で確認し、不動産事業の梃入れアイデアを頭で巡らせる。周りから恐れられている上司を、普段の癖で心の中では【ちゃん】付けで呼びつつ、

「佐恵子ちゃんの憂いを取除くのが俺の出世街道~」

と誰にも聞こえない小声で呟きながら端末を操作し、電話で9時には到着すると支社に連絡をいれると、支社長を車の前で待つことにした。

【第8章 三つ巴 2話 宮川佐恵子・持て余す膂力|門谷道弘・理想の年下の女上司終わり第8章3話へ続く】

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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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