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第8章 三つ巴 31話 切れた命綱 

第8章 三つ巴 31話 切れた命綱 

日の光はすでに無い時刻、頼りない共用灯の光に照らされている駐車場のアスファルトに僅かな着地音を立てて二人は飛び降りた。

飛び降りた瞬間、通信機を持った二人組の男と目が合う。

飛び降りた女の一人は飛び降り際に、すでに男たちには目星をつけていた。

女は驚く男の片方、通信機を持っていたほうの男に素早く詰めより鳩尾に鉄扇をめり込ませた。振るった鉄扇と同時に、苦悶で男が悲鳴を上げないように左手で口を押えつけながらである。

「キ、キサマラ・・!」

片言の日本語でしゃべり出したもう一人の男を、やはり中国系と確信した女は大胆に露出させた白い美脚を縦に振り抜き男の顎を跳ね上げる。

「ふぅ・・」

見張りについていた二人の男たちは仰向けとうつ伏せでどさりと倒れ込みピクリとも動かなくなる。

二人の男を一瞬で制した女はデニム短パンに黒いTシャツの豊満な身体つきをした羽田美智子似の女、もう一人は肌に吸い付くようなぴったりとした僅かに光沢のある黒いアーマースーツを着込んだ木村文乃似の美女二人である。

二人が激しく動くと、豊潤についた膝から上の肉が揺れるが、それが単に無駄についていた肉では無いことが、地面に寝ている二人のマフィアが物語っていた。

「美佳帆さん・・・アリサが・・あの刀の女・・!」

飛び降りしゃがみこんだ寺野麗華が上階のベランダに一瞬目をやり、美佳帆に狼狽えた様子で話しかけた。

神田川真理に斬りかかった残忍な笑みを浮かべた小柄な女剣士の立ち振る舞いから、只者ではない気配を感じ取った麗華は残してきたアリサや真理、支社長の身が気になっていた。

「しっ・・麗華落ち着いて」

美佳帆は口に右手の人差指を立て麗華を黙らせると、器用に左手でスマホを操作する。

「ひとまず、これで良し・・っと・・・そこまで距離が離れてないから運が良ければ15分ぐらいで宏達が来てくれるわ」

メッセージを送信し終えた美佳帆は、極力平静を装った笑顔をつくり、麗華を落ち着かせようとなるべく優しい口調で言った。

「でも・・!」

慌てた様子で続けようとする麗華を手で制し美佳帆は続ける。

「麗華よく聞いて・・救援は呼んだわ。後は足手まといの私が敵に見つからないように逃げて安全を確保することが皆の為にもなるの。今の私じゃこんな雑魚は倒せても、あんな達人でしかも能力者の相手に満足な戦力になれない。だから麗華・・頼んだわよ?」

オーラがほとんど使えず自分を戦力外だと言う美佳帆の言葉が麗華を落ち着かせた。

「・・・うん!任せてよ美佳帆さん!」

美佳帆の言葉に麗華も自分を取り戻し、力強く美佳帆に頷き応えた。

「お願いね・・。さあ、この見張りの二人がのびちゃってるのはすぐにバレるわ。急ぎましょう」

倒れた男のそばで通信機がガーガーと鳴っている様子を見て、美佳帆がそう言い麗華が頷くと、のびた見張り二人を飛び越えマンションの裏手にある川の堤防まで身をかがめ二人で駆ける。

府内の中心街ではあるが河川の周りは植林がされており、本来なら手入れされていて然るべき護岸公園なのであろうが、ちょうど季節の変わり目で、除草が行き届いておらず、雑草が腰の高さまで伸びている。

また植えられている木々の枝葉も剪定されておらず、繁華街の雑居ビルや看板から注がれる淡い光をうまい具合に遮断してくれていた。

「ついてるわね・・・。ぐーたらな行政のおかげで命拾いできるかもしれないわ」

二人は背を大きなクスノキの下に預け、生い茂っている周囲の雑草より身を低くし、美佳帆は麗華にだけ聞こえるように呟いた。

「普段なら折角の公園をって文句言うところだけど・・今日に限っては敵の目から隠れられるね・・」

麗華も落ち着いてきたのか少しだけ余裕のある発言を美佳帆に返す。

「でも・・やっぱり、すんなりとはいかないか・・。公園の入口あたりには人影もあるし、日本語じゃない人の声や、衣擦れの音も向こうから聞こえる。・・都合よく中国人観光客・・ってわけでもなさそうね・・。張慈円の手下たちよ・・・私たちを探してる会話だわ。麗華が視力強化で暗視して先行して?私が【百聞】で耳の役をするから。二人で分担して見つからないように奴らから身を隠して躱しながら包囲を抜けるわよ」

美佳帆は木の根元に背を預け地べたに腰を下ろしたまま目を閉じ、【百聞】を限界まで広げ注意深くあたりを警戒する。

美佳帆はマンションに到着した時よりもオーラが少しは回復しているのを感じていた。なぜなら、さっき半径20mほどしか展開できていなかった【百聞】であるが、今は25mほどまで展開できている。

敵警戒網を突破するには、少し心もとない【百聞】の範囲ではあるが、麗華に目で警戒してもらい、気配を消しやり過ごしながら焦らずに行けば何とかなりそうだと、美佳帆の心の中には少し余裕が沸いてきていた。

「うん!じゃあ私が目になるね!このままあの橋のところまで行ければ、対岸に逃げられそう・・」

麗華が指さす方には明るく対岸まで延びた橋があった。

「そうね。注意深く進めば行けそうね・・さ、行きましょう・・・」

二人で役割分担をし、案外と大勢居た張慈円の手下らしき人影を躱し、あらかたの警戒網は抜けたかもしれないと思った時、美佳帆の下腹部にあの感覚が僅かに戻ってきた。

「・・・・!・・あ・・れ?(まさか、こんな時に・・・!?)」

「どうしたの?美佳帆さん」

美佳帆の声に驚き振り返った麗華が心配そうに顔を見つめてくる。

「ううん、大丈夫。何でもないわ・・・。このまま油断なく行きましょう。もう一息ね」

美佳帆がそう言うと麗華は「うん」と答え

「見える範囲じゃ人影は見えないです。このまま目に力集中させて暗視するから、美佳帆さんの【百聞】でなにか感じたら教えてください。途中変更があったらその時言ってくださいね」

そう言うと麗華は美佳帆に背を向け、身をかがめた格好で橋の袂目指しゆっくりと進みだした。

(まさか・・冷静と沈着付与が切れた?宮川さん達に何かあったのかしら・・?!)

美佳帆は麗華に悟られないように咄嗟に表情をつくってやり過ごしたが、最初はほんの小さな火種であった疼きが、徐々に下腹部に燃え広がりすぐに猛烈な性的欲求が襲ってきた。

(こ・・これは、完全に効果切れだわ・・!付与が切れるのは・・宮川さんが意識を失った時・・・もしくは・・・・死んだときって聞いてるけど・・まさか・・)

脳裏に浮かぶ不吉な考えを振り払うと、違う感覚が脳を蝕み始めた。

猛烈な黒く甘い疼きが体の芯から湧き上がり出す。やり過ごそうと下唇に歯を立て、気を紛らわそうとするが、やり過ごすにもこの感覚は過ぎ去らないのだ。

宮川佐恵子の能力で抑え込んでいたため忘れていたが、先日まで自分を蝕んでいた耐え難くも甘い疼きに美佳帆はその熟れた身体を耐えきれず捩る。

「うっ・・はぁ・・・アァッ・・・」

草の丈が少し低くなった箇所で膝を着き、臀部を持ち上げるように身をかがめた瞬間に美佳帆の口から甘い声と吐息が漏れた。Tシャツに短パンという軽装姿のままか顎を上げ発情した猫のように仰け反ってしまう。

「どうしたんです?声を出すと見つかっちゃうから・・。それより、このまま進んだらいい?大丈夫そうです?」

麗華は自分の後ろについてきている美佳帆に振り向き声を掛ける。

「・・ええ、あ、あっちに行ってみましょう」

「うん。方向変える時は声を掛けてください。前方に人影はありません」

美佳帆の指示に麗華は頷くと美佳帆の指さしたほうに再び進みだす。

四つん這いの格好で身をかがめ進む美佳帆の股間はついに潤滑油が滲みだしてきていた。

もはや【冷静】と【沈着】は完全に効果が失われたのは確実で、橋元に枷られた【媚薬】が美佳帆の股間を、そして脳を蝕みだす。

媚薬は女性なら誰でも抗う事などできないほどの性感を、解除条件に達するまで与え続けられるのだが、効果は受けた女性の性的経験が豊富なほど、より効果が増すのは、媚薬の能力者の橋元自身も知らないことであったが、菊沢美香帆は、年齢的にもこれまでの経験からみても、橋元の媚薬の効果がこれまで媚薬を受けた女性の中でも最も効果を発する条件を満たしていた。

視力と聴力を強化した者が今の美佳帆を見れば、デニムのホットパンツ姿でヒップを突き上げて這いずり回り、股間からは卑猥な潤滑油の粘着音を奏でている美佳帆はさぞかし淫卑で滑稽に見え、楽しませてしまっただろう。

明るい色のデニムの短パンは股間部分が僅かに濃く変色しつつあった。

(麗華を前に行かせていてよかったわ・・・。こんなところ見られたらさすがに恥ずかしすぎる・・)

美佳帆は股間の摩擦具合から自分が濡れぼそってしまっていることに気付き、内心少しほっとした。

しかし全身に汗をかき、目は虚ろになりかけながらも、何とか正気を保とうと目の前の形の良い麗華のお尻を見失わないよう、そのあとに続く。

どのくらい進んだろうか。麗華に声を掛けられてから何とか100mほど進んだとき、麗華が跨いだ倒木の丸太を、美佳帆も跨ごうとした。

そのとき倒木の折れた枝が美佳帆の胸の中心部をちょうど掠めた。

(うっ!)

声を発することは何とか我慢できたが、胸の突起を弾いた衝撃が脳と子宮に伝わり一瞬身体を逸らし、美佳帆は快感に身を震わせる。

(声を上げてはダメ・・。麗華まで見つかっちゃう)

【媚薬】の効果に蝕まれた美佳帆の【百聞】はもはや半径2mも展開できていない。しかも、その狭い範囲ですら穴だらけであった。

(こんなんじゃ・・【百聞】を使わなくても聞こえるわね・・・無駄に疲れちゃうだけだわ)

美佳帆は自虐気味に言うと【百聞】を解いた。流石に、付与が無くなり【媚薬】に犯された今の自分の状態を麗華に伝えなければと思い、前を行く麗華を見ると、15mほど前に麗華のお尻が見えた。

(え・・?こんなに引き離されちゃったの?!)

宮コーで支給されたアーマースーツでぴったりと形を浮き出させた形の良いヒップを左右に揺らせながら進む麗華に声を掛けるにはすでに遠すぎる距離だ。

美佳帆は慌てて小さく声を出す。麗華が聴力も強化していることを期待して。

「麗華・・!・・ちょっと待って!」

小声で、しかし何とか麗華まで聞こえるかもしれない声の大きさで麗華に向かって声を掛ける。

しかし、麗華の動きは止まることなく進んで行ってしまう。

「麗華・・・!」

この大きさの声はまずいと口を押えた美佳帆であったが、無情にも麗華はそのまま茂みの向こうまで進み、草で視界は覆われ見えなくなってしまった。

(れ、麗華・・・どうしようこのままだと二人とも見つかってしまうかも・・。私ったら・・・ドジ・・!)

美佳帆は胸への刺激で気を散らせてしまったことを一瞬だけ後悔したが、すぐに気を取り直し、なんとか麗華に追いつこうと前進する速度を速める。

「はぁはぁ・・」

股間の疼きと急いだせいで美佳帆の呼吸が荒くなる。

なんとか麗華が見えなくなった茂みまで何とか進むも、麗華の姿はない。方向を変える指示があれば声を掛けるということになっていたので、麗華は忠実に守ってしまっているのだろうか。

「でも・・・ここなら見つからなさそうね・・」

美佳帆がいるところはちょうど雑草と低樹木で茂みの塊になっていて、周囲からは見えないように覆える場所であった。

美佳帆はスマホを取りだすと麗華にラインを送る。

(少し遅れたから、待ってて。すぐに追いつく。心配しないで)

送信すると、美佳帆は息を整えようと一息つき茂みの中に腰を下ろした。


雑草地帯を四つん這いで突き進み、公園のフェンスまで到着した麗華は、緊急事態だからと言い聞かせ、腕力を強化させフェンスを引きちぎり人が通れるほどの大きさの穴をつくると少し安心した口調で

「ここを超えたらもう少しで橋です。ここまで来ればさすがに抜けたんじゃないかな」

後ろにいるであろう美佳帆に言う。

「ねえ美佳帆さん。そろそろもう一度所長や和尚に連絡してみたほうがよくない?」

麗華は何故か返答のない美佳帆に振り返り目を見開いた。

「え・・!?あれ??・・美佳帆さん!?」

振り返った先には自分が這い進んで草がかき分けられた暗い道がぽっかりとあるのみで、そこに菊沢美佳帆の姿はなかった。

「な!・・どうして・・?!」

麗華は思わず続けて声を上げてしまった。美佳帆を逃がすために二人で進んできたというのに肝心の美佳帆の姿が無くなってしまっている。

麗華は破ったフェンスを抜けると河川堤防ののり面を駆け上がり、水門の上まで一気に跳躍する。

目立つ行動には間違いないが、美佳帆を探そうと高いところから視力強化をし暗視を強めるが、生い茂った木々で遮られ美佳帆の姿は見つけられない。

続いて聴力を強化してみるも、喧噪なども聞こえず美佳帆がとらえられたような様子でもない。

「く・・。美佳帆さんは調子が悪いって言ってたのに・・・あーもう!・・私がどんどん進んじゃったから・・・・」

麗華は焦る気持ちを何とか落ち着けようとしたが、無意識に水門の上にある手すりを潰さんばかりに握りしめ潰してしまう。

「ヤッパリ・・・オイオリテコイ!オマエ!マイクノアシヲオッタオンナダナ!コッチニイタゾ!!」

遠くにいるであろう美佳帆を探知しようと集中していたところに、麗華は突如真下に近い位置から大声で声が掛けられた。

張慈円からあまり戦力として信用されていないため、かなり離れたところの見張りを言い渡されてたアレンは、結果的にそれが幸いして麗華を発見することができてしまったのだ。

「ちっ!せっかくここまで地べたをヨチヨチ隠れて進んできたってのに!!このボンコツ外人!今はあんたの相手なんかしてる場合じゃないってーの!!」

麗華はつい大声で悪態をついて少し離れた下の堤防の上に立っている黒人の大男を罵った。

「オリテコーイ!!」

麗華の流暢な罵声が日本語でよく聞き取れないアレンは、麗華の悪態を無視して自分の主張を大声で叫ぶ。

さっさと片付けてしまうことを決心した麗華はふん!と一声発すると握りつぶした手すりを飛び越えアレンの前に飛び降りた。

「さあ!さっさとやりましょ!あんたの両足もマイクって奴と同じようにへし折ってあげるわ!!」

焦りからやや冷静さを失っている麗華はアレンを挑発するとワイドスタンスに構え指先で手招きする。

(・・・・・?・・・・・あれ?・・・こいつ依然と雰囲気違わない・・・?)

降りてきた麗華の張り付いた服装をニヤついた顔で舐めまわすように眺め、ボクシングスタイルで構えたアレンは妙に自身が漲っており、怪訝に思った麗華は眉を潜めて観察する。

「フフフ・・・。チョウノダンナノテシタモアツマッテキタヨウダナ。ダガアンシンシナ!サシデアイテシテヤルカラヨ。アッチノホウモナ!!」

そう言うのがコングだったかのようにアレンは麗華目掛けて一気に距離を詰めてきた。

【第8章 三つ巴 31話 切れた命綱 終わり】32話へ続く


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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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